僕自身の大きな目標のひとつに、「サイドFIREすること」があります。
・サイドFIREを目指している人
・老後に向けた資産運用に興味がある人
今回はこの目標を達成するために、いったいどれくらいの資金が必要になるのかを考えてみました。
SNSを見てみると、1億を超える資産を持っている方がゴロゴロしています。
”億り人”にあこがれはありますが、正直言ってそこまでいかずとも、ある程度自由な生活ができれば十分です。
特に教員は多忙を極めるため、早いとこ非常勤講師となってゆるゆる暮らしたいものです。
今後、年金の支給される年齢は引き上げられ、さらに減額されるでしょう。
それにともない、おそらくは定年が延長され、70歳まで働くことになるかもしれません。
僕は、そんな生活はまっぴらです。
55歳で非常勤講師となって、午前中勤務を週に3日ほどしながら、人生を楽しみたいです。
そのためには、いったいどれくらいの資金が必要なのか。
先に結論を述べておきます。
・55歳時点で2500万円があればサイドFIREは可能
・ただし前提条件は「8%運用」「年金制度の改悪なし」「55歳まで働けている」など
・より安心できる老後のために3000万円を目標に資産運用する
サイドFIREを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください!
前提条件(筆者の属性)
考えるための根拠として、僕自身の情報を載せておきます。
・教育公務員
・家族あり(子ども2人)
・家持ち
・35歳時点での現金500万円ほど
さて、僕は55歳でのサイドFIREを目指しています。
今から約20年間でこの目標を達成するためにはどんな行動が必要なのか、順に考えていきます。
⓪生活費から考える
現在の生活費は、おおむね30万円です。
この中には住宅ローンや子どもの学資保険なども入っています。
55歳時点ではこれらを考えなくても良いのですが、リフォーム費用など不意の出費にも備える必要があります。
そのため、現在と同じように生活費は30万円として考えます。
①退職金で1000万円
応募認定退職の場合、退職金は2000万円ほどになる予定です。
ただし、定年が延びると応募認定退職の年齢も引き上げられる可能性はあります…
ひとまず、ここでは2000万円を手にできる計算とします。
また、55歳時点で住宅ローンは1000万円ほど残っている計算です。
そのため、退職金で一括返済し、残りの1000万円が資金として残ります。
②投資信託で1500万円
2024年から、新NISA制度が始まります。
この制度の中で、300万円を老後の資金として運用します。
これは教育資金などを除いた、完全なる余剰資金です。
年数 | 年始 | 年末 |
1 | ¥3,000,000 | ¥3,240,000 |
2 | ¥3,240,000 | ¥3,499,200 |
3 | ¥3,499,200 | ¥3,779,136 |
4 | ¥3,779,136 | ¥4,081,467 |
5 | ¥4,081,467 | ¥4,407,984 |
6 | ¥4,407,984 | ¥4,760,623 |
7 | ¥4,760,623 | ¥5,141,473 |
8 | ¥5,141,473 | ¥5,552,791 |
9 | ¥5,552,791 | ¥5,997,014 |
10 | ¥5,997,014 | ¥6,476,775 |
11 | ¥6,476,775 | ¥6,994,917 |
12 | ¥6,994,917 | ¥7,554,510 |
13 | ¥7,554,510 | ¥8,158,871 |
14 | ¥8,158,871 | ¥8,811,581 |
15 | ¥8,811,581 | ¥9,516,507 |
16 | ¥9,516,507 | ¥10,277,828 |
17 | ¥10,277,828 | ¥11,100,054 |
18 | ¥11,100,054 | ¥11,988,058 |
19 | ¥11,988,058 | ¥12,947,103 |
20 | ¥12,947,103 | ¥13,982,871 |
300万円を年利8%で運用すると、20年で1400万円ほどになります。
途中の追加資金を考えれば、1500万円にはなるでしょう。
投資信託でこれだけ増えるのは、夢があります!
③小遣い株で500万円
現在、20万円をどこまで増やせるかチャレンジをしています。
この20万円を個別株で、年利10%・追加資金6万円(1年につき)で運用していくことを目標にします。
すると、20年後には500万円弱になります。
ここがクリアできるかどうかがポイントになりそうですが、趣味と実益を兼ねて挑戦していきます!
3000万円を運用しながら崩して生活すると…
①~③を合わせると、55歳時点で3000万円の資金を作ることができそうです。
生活費を30万円とした場合、非常勤講師としての収入が月10万円と考えると、残りは20万円です。
この20万円を、3000万円を原資として運用しながら崩していきます。
3000万円を年利8%で運用し、年240万円(月20万円)を崩していくと、次のようになります。
年始 | 引き出し | 年末 | ||
55 | ¥30,000,000 | ¥2,400,000 | ¥27,600,000 | ¥29,808,000 |
56 | ¥29,808,000 | ¥2,400,000 | ¥27,408,000 | ¥29,600,640 |
57 | ¥29,600,640 | ¥2,400,000 | ¥27,200,640 | ¥29,376,691 |
58 | ¥29,376,691 | ¥2,400,000 | ¥26,976,691 | ¥29,134,826 |
59 | ¥29,134,826 | ¥2,400,000 | ¥26,734,826 | ¥28,873,613 |
60 | ¥28,873,613 | ¥2,400,000 | ¥26,473,613 | ¥28,591,502 |
61 | ¥28,591,502 | ¥2,400,000 | ¥26,191,502 | ¥28,286,822 |
62 | ¥28,286,822 | ¥2,400,000 | ¥25,886,822 | ¥27,957,767 |
63 | ¥27,957,767 | ¥2,400,000 | ¥25,557,767 | ¥27,602,389 |
64 | ¥27,602,389 | ¥2,400,000 | ¥25,202,389 | ¥27,218,580 |
65 | ¥27,218,580 | ¥2,400,000 | ¥24,818,580 | ¥26,804,066 |
66 | ¥26,804,066 | ¥2,400,000 | ¥24,404,066 | ¥26,356,392 |
67 | ¥26,356,392 | ¥2,400,000 | ¥23,956,392 | ¥25,872,903 |
68 | ¥25,872,903 | ¥2,400,000 | ¥23,472,903 | ¥25,350,735 |
69 | ¥25,350,735 | ¥2,400,000 | ¥22,950,735 | ¥24,786,794 |
70 | ¥24,786,794 | ¥2,400,000 | ¥22,386,794 | ¥24,177,738 |
かなり十分ですね!
そうですよね。ですが、実際にはここに年金の受給が入ってきます。
なお、60歳には完全に仕事を辞め、年金を受給していくつもりです。
60歳から年金を受給すると、夫婦でもらえる年金はおおよそ年間200万円です。
生活費を年間で360万円と考えると、年金で年間200万円がまかなえるので、60歳からの取り崩しは年間160万円でOKです。
それを加味すると、このようになります。
年始 | 引き出し | 年末 | ||
55 | ¥30,000,000 | ¥2,400,000 | ¥27,600,000 | ¥29,808,000 |
56 | ¥29,808,000 | ¥2,400,000 | ¥27,408,000 | ¥29,600,640 |
57 | ¥29,600,640 | ¥2,400,000 | ¥27,200,640 | ¥29,376,691 |
58 | ¥29,376,691 | ¥2,400,000 | ¥26,976,691 | ¥29,134,826 |
59 | ¥29,134,826 | ¥2,400,000 | ¥26,734,826 | ¥28,873,613 |
60 | ¥28,873,613 | ¥1,600,000 | ¥27,273,613 | ¥29,455,502 |
70 | ¥37,303,184 | ¥1,600,000 | ¥35,703,184 | ¥38,559,439 |
80 | ¥55,501,997 | ¥1,600,000 | ¥53,901,997 | ¥58,214,156 |
90 | ¥94,791,868 | ¥1,600,000 | ¥93,191,868 | ¥100,647,218 |
100 | ¥179,615,754 | ¥1,600,000 | ¥178,015,754 | ¥192,257,014 |
なんと、増えていきます…!
あくまでも年利8%が維持できれば、という条件ではありますが、これは頼もしい計算結果です。
なお、この計算だと55歳時点での資金が2500万円でも十分な結果になります。
年始 | 引き出し | 年末 | ||
55 | ¥25,000,000 | ¥2,400,000 | ¥22,600,000 | ¥24,408,000 |
56 | ¥24,408,000 | ¥2,400,000 | ¥22,008,000 | ¥23,768,640 |
57 | ¥23,768,640 | ¥2,400,000 | ¥21,368,640 | ¥23,078,131 |
58 | ¥23,078,131 | ¥2,400,000 | ¥20,678,131 | ¥22,332,382 |
59 | ¥22,332,382 | ¥2,400,000 | ¥19,932,382 | ¥21,526,972 |
60 | ¥21,526,972 | ¥1,600,000 | ¥19,926,972 | ¥21,521,130 |
70 | ¥21,442,339 | ¥1,600,000 | ¥19,842,339 | ¥21,429,726 |
80 | ¥21,259,621 | ¥1,600,000 | ¥19,659,621 | ¥21,232,390 |
90 | ¥20,865,147 | ¥1,600,000 | ¥19,265,147 | ¥20,806,358 |
100 | ¥20,013,507 | ¥1,600,000 | ¥18,413,507 | ¥19,886,587 |
いける…!これはいけますよ!
①の退職金と②の新NISAでの資金運用だけでも足りる、という計算結果です。
けれども、これらは「年利8%運用」「年金制度が現状を維持」など、多くの前提条件の上に成り立ちます。
何が起きるかわからないからこそ、お小遣い株の運用は続けていきますよ!
結論:55歳時点で2500万円あればサイドFIREは可能!
今回の結論です!
・55歳時点で2500万円があればサイドFIREは可能
・ただし前提条件は「8%運用」「年金制度の改悪なし」「55歳まで働けている」など
・より安心できる老後のために3000万円を目標に資産運用する
教員を取り巻く労働環境は悪化の一途をたどり、とても70歳まで働く気にはなれません。
経済的な自由を目指して、55歳でのサイドFIRE。
目標は定まりました。
あとは行動あるのみ!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。